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雷門獅篭展ー最終日 [アート]

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「雷門獅篭展」は本日最終日です。
あまりに引き出しが多すぎて今回全貌を紹介しきれませんでしたので、来年も個展を開いていただくことになりました。日程など詳細はまた後日お知らせいたします。

次回は6月20日から「高北幸矢板絵新作展」です。
現在開催中の古川為三郎記念館でのインスタレーション展と会わせてご覧いただけると良いかと思います。

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雷門獅篭が描くということは?ー雷門獅篭展 [アート]

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初めて雷門獅篭さんに会った頃、プリズムは獅篭さんのどれほどもわかっていませんでした。

「落語家ですが漫画なんかも出版してるんです。」と。
なんだかおもしろそうだから、ギャラリーで観ていただくのもいいなぁ。そんな風に考えていました。

そもそも漫画家と言われる方々はギャラリーで個展なんてそんなに興味を持っていない方が多い。よっぽどの巨匠的存在が商業ベースにのって展覧会という形をとることはままあることですが、多くの漫画家にはその気もなくチャンスも無い。

獅篭さんは違った。やってみたいと言うのだ。

個展の話が決まって直近の展覧会は「猫展」だった。
画材のことを始め彼の中に多くの知識が無いことを知った。作品の発想は面白いのだけど・・・。

失礼ながら少々の不安を持って搬入の日を迎える。

次から次へと膨大な量の作品が搬入された荷物の中から出てくる、なんなんだこの量は。
それなのに「あ、あの作品忘れて来ちゃったな」なんてけろっと言う。
多くの作家が会場を埋められるぎりぎりの数でくるというのに。

漫画の原稿が約1000枚。
メインの壁面にびっしり飾っても300枚ほどしか飾れない。
途中架け替えもしたけれど、結局1/3は飾れなかった。

「猫」シリーズもあるし、ここ1年ほど描き続けた「地獄」シリーズ、新作の「令和少女」シリーズ。
今までに作ってあったグッズや書籍も展示台に所狭しと並んでいる。フィギュアまで・・・。
似顔絵コーナーも作りました。

20年近く制作した数々。

それなのに会期中売れてしまったものに関してはその代わりになる作品をどんどん制作しては追加してくれる。似顔絵だって途中から「漫画風」もいいな。「漫画風カラーバージョン」もやってみようかな。なんて発想は広がる一方。

膨大な作品をどう考えたら良いのだろうか?
漫画、イラストレーション、フィギュア・・・。
30年のギャラリストキャリアの中で培った概念の中に入りきれない作家。

私自身落語をよく知っているわけではないので申し訳ないのですが、落語には庶民に対する愛を感じます。長屋のくまさんはっつぁんの目線。

獅篭さんの作品にそれを感じるのです。
漫画には無茶ぶりする落語家の先輩たちがたくさん出てきますが「結局好きな人ばかりなんです。嫌いな人は描かなかった。」獅篭さんが愛した人ばかり。「猫」も「少女」も獅篭さんにとっては愛すべき存在だったに違いない。

獅篭さんは根っからの落語家。
もう、落語の感性で生きているのではないだろうか。
つまり、長屋の仲間を愛するように描く対象に向かっているのだと思う。
落語ワールドの目線で絵を描いているのだと思う。

そういう獅篭さんに絵を描くための知識や技術はそれほどいらない。必要な時必要なだけ身につけていけばいい。そのためにプリズムの作家仲間は惜しみなくサポートもしてくれる。

獅篭さんには従来のカテゴライズはいらない。
彼が描きたいもの作りたいもののすべてが獅篭ワールド。
敢えて言うなら「落画」
落語の心を持った「画」だから「落画」

明日最終日ではありますが、獅篭ワールドはまだまだ全貌が見えてこない。
というわけで、来年も「雷門獅篭展」は続くことになりました。

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似顔絵新バージョン誕生!ー雷門獅篭展 [アート]

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獅篭さんのとにかく作品を制作するのが早い。
そしてアイデアが浮かぶとすぐに制作するその行動もフットワークが軽い。

この個展が始まって在廊中は「似顔絵描きます」のコーナーもでき、さらにはある日突然漫画的似顔絵を描き始めました。

さらに本日漫画的似顔絵にカラーバージョンまでできました。

似顔絵は在廊中に限りますので在廊時間をご確認のうえお出かけください。

雷門獅篭在廊日(似顔絵描いてもらえる日時)
6月14、15日    11:30-15:00
  16日       11:30-17:00


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地獄シリーズー雷門獅篭展 [アート]

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今年の始めまでほぼ1年間毎日SNSに投稿し続けた「地獄シリーズ」
これは「グレートカブキ地獄」と題された作品。

その心は

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このシリーズちょっと玄人うけしていまして・・・。
本当はまだまだたくさんあるのだけれど、飾りきれませんでした。

雷門獅篭在廊日(似顔絵描いてもらえる日時)
6月13日   11:30-19:00
  14、15日    11:30-15:00
  16日       11:30-17:00

令和少女ー雷門獅篭展 [アート]

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「令和少女」シリーズ。
最新シリーズです。この個展直前、まさに「令和」になってから描き始めました。

漫画家ですから漫画的表現がベースです。
ちょっと意地悪な少女の表情には毒があって魅力的。

さてこの少女たちこれからまだまだ進化するはずです。
どんな進化を遂げるのか楽しみですね。

雷門獅篭在廊日(似顔絵描いてもらえる日時)
6月13日   11:30-19:00
  10,12日      夕方ー
  14、15日    11:30-16:00
  16日       11:30-17:00

風とマンダラー雷門獅篭展 [アート]

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みなさんがSNSでこの展覧会を投稿してくださっているおかげで知り合いの知り合い、そのまた知り合いという方々から時々「『風とまんだら』のファンでした」なんていう嬉しい反応があります。

雷門獅篭さんがまだ立川志加吾だった頃に週刊モーニングで連載された「風とマンダラ」のまさにその生原稿(版下)がこの展覧会では展示されています。20年ほど前に3年間も連載されたものを中心に、他に描いた漫画の原稿も混ぜての展示です。

今だって漫画の仕事もされているのですが、最近はパソコンで描いてメールで入稿しますから生原稿がありません。それで20年前の漫画を展示しているのです。初個展ならではのことです。

3年分といえば約1000枚の原稿です。
びっしり展示してみたのですが1/3ほどしか飾れません。
会期前半は今日で終わります。少しでも多く見ていただきたいので、入れ替えをすることにしました。

明日は定休日。
明後日からは、原稿はほぼ全部入れ替えたものを観ていただけます。

2度目も楽しい展覧会です。

雷門獅篭在廊日(似顔絵描いてもらえる日時)
6月13日   11:30-19:00
  10,12日      夕方ー
  14、15日    11:30-16:00
  16日       11:30-17:00



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立体も作りますー雷門獅篭展 [アート]

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この作品の原型は10代の頃学祭のために作ったのだそうです。
先日の引っ越しの際出て来たのでもう一度型取りして石膏で数体作りました。

立体を作るにはそれなりのデッサン力がいります。
これはちょっとびっくりのレベルです。

色付きも作ってみました。
どなたか落語家さん?いえ違います。謎の宇宙人。間違っても志ん○ではありません。もしかしたら魔除けかもしれませんが・・・。

雷門獅篭在廊日(似顔絵描いてもらえる日時)
6月9、13日   11:30-19:00
10,12日      夕方ー
  14、15日    11:30-16:00
16日       11:30-17:00



似顔絵描きます!ー雷門獅篭展 [アート]

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立川談志の弟子として修行中に漫画家デビューしてしまった雷門獅篭さん。あの有名な弟子全員クビ事件の一員でもありました。

そんなわけで連載も中止になり、名古屋の雷門小福師匠の弟子として再出発をします。
名古屋の寄席といえば大須演芸場。当時は風前の灯状態。
少ないお客様を帰してはならじとそのお客様の似顔絵を描き始めたのです。

落語家なのだから黙って絵を描くわけにはいきません。
しゃべりながら描く、それもお客様も盛り上げながら。
これは凄い修行になったことと思います。
おしゃべりしながらお客様の特徴を見た目だけでなく本質まで見つけなければならないのだから、感性のすべてを集結させなければならなかったはずです。

で、獅篭さん在廊のおりにはプリズムでも似顔絵を描いてくださいます。

ギャラリーがだんだん大須演芸場化している・・・。

楽しいかも!

雷門獅篭在廊日(似顔絵描いてもらえる日時)
6月8、9、13日   11:30-19:00
10,12日      夕方ー
  14、15日    11:30-16:00
16日       11:30-17:00


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漫画家になって20年ー雷門獅篭展 [アート]

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この個展が決まってどんな作品をどう出品しようかと作品を改めて見てみると、「漫画家になって20年目だ」ということに気がついたそうです。

すでにDMもできあがってしまったあとだからどこにも記載はされていないけれど、この個展は漫画家になって20年の記念展というコンセプトで作品を展示することとなったのです。個展って先にコンセプトがあって制作するものだろうと言う突っ込みは獅篭さんの場合あてはまらない。いやあてはめなくて良い。もちろん漫画やイラストレーションをいい加減にしているわけではないが、「落語家雷門獅篭が描く」という大前提があっての制作なのだから、乱暴な言い方をすればコンセプトなどを正面きって考える必要はないのだと思う。

だいたいからして漫画家を目指したわけでもなくたまたま「絵描ける人いない?」という呼びかけに描いたことも無い漫画を「描く」と言ってしまったことから始まったのだから。素養は十分にあったとは言えそんなスタートからこれだけの量をこなしいっぱしの漫画家となってしまったのは驚きだ。

その感性は落語家としての感性に通じる。

魅力を知るには時間を要する。たっぷり時間を確保してギャラリーにお出で下さることをお勧めいたします。

在廊日
6月8、9、13日   11:30-19:00
10,12日      夕方ー
  14、15日    11:30-16:00
16日       11:30-17:00

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雷門獅篭展ー初日 [アート]

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名古屋の落語家雷門獅篭(かみなりもんしかご)さんはプロの漫画家でもあります。

20年前立川談志の弟子であった頃、漫画家としてもデビューをしました。
その後あの有名な「弟子大量破門事件」の当事者となった獅篭さんは名古屋の雷門小福師匠の弟子となりました。
弟子を取らない師匠だったにもかかわらず漫画が描けたので弟子になれたという武勇伝の持ち主でもあります。

名古屋人なら誰でも知っている風前の灯だった頃の大須演芸場でお客を帰すまじと描き始めた似顔絵でさらに絵の腕を上げていったのでした。

そんな獅篭さんの初個展。
20年前の漫画の原稿約1000枚から最新の「令和少女」シリーズまで一気にずらりと展示です。

獅篭さんもほぼ在廊します。

在廊時には似顔絵(有料)も描いてくださいますので、是非お出かけください。

在廊日
6月8、9、13日   11:30-19:00
10,12日      夕方ー
  14、15日    11:30-16:00
16日       11:30-17:00

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