御囲章木版画展ー「今が盛り」 [アート]
御囲章さんのこの個展のサブタイトルはー私の「普通」な景色ーです。
今回に限らず彼の作品は「風景」なのだと言います。
地面が描いてあろうがなかろうがモチーフの植物は地面から生えているイメージなのだそうです。
地面があることを前提に絵を描くのだからこれは「風景」であると捉えている。だからといって植物が描きたいわけではない。事実植物らしいモチーフはこの世に実際に存在する植物ではない。このモチーフを通して描かれているのは心情だったり人の佇まいだったり。人物が醸し出す何かをモチーフに重ねているのです。
昨日のギャラリートークから解き明かされたあれこれ。まだまだ奥深い御囲ワールドに戸惑いつつも真髄に迫って行きつつあるようにも思います。