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開花するハッピーー谷口広樹「儘花」 [アート]

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写真ではわかりにくいのですが、バックの白に少しきらっと光る画材を使っているのが何ともチャーミングな1枚です。

日本画では雲母やパールの粉を絵の具に混ぜる技法があるようですが、そういう画材の使い方でしょうか。

小さい作品ですが上品な1点です。


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素直に声を出して育っていますー谷口広樹「儘花」 [アート]

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確かに昨日紹介した「燻った告白」とは違い「素直に声を出して」いる感が伝わってきます。
だからといって「燻った」と「素直に」に甲も乙もありません。どちらが好きかは個人のもんだいとしてあるのは当然ですが。

谷口広樹作品にはほとんどタイトルがあります。
これがまた絶妙なのと、実は書かれている手描きの文字が絵と素晴らしくマッチしているのです。

タイトルとともに絵を楽しむのは会場にいらっしゃった方の特権です。
是非あと3日間プリズムで谷口ワールドに浸ってください。

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燻った告白ー谷口広樹「儘花」 [アート]

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割合クリアな明るい絵が多い谷口作品の中で、この絵はなかなか渋い色合いになっています。

モノクロの濃淡も複雑だけど、金色なんかがその中に潜んでいたりして何年観ても見飽きないのだろうなと・・・思う。

それにしても「燻った告白」とはどんな告白なのだろう。
この絵のような告白だとすれば、何年も考え続けてしまうということなのだろうか?
そうだとすると、私自身はちょっとご免被りたい。この絵は好きだけど・・・。

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日本グラフィック展というコンペがありましたー谷口広樹「儘花」 [アート]

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1980年に入ろうとしていた時代に「日本グラフィック展」というコンペがありました。
グラフィックと付いているとおり平面作品を対象にしたコンペです。写真もイラストレーションも一緒くたのコンペ。その事自体なかなか画期的だったと思います。

主催はパルコ。
「日グラ=にちぐら」と呼ばれました。
時代はバブル期に突入しようとしていた頃です。
パルコが最も輝いていた頃。

「日グラ」がデザイン界を変えたと言ってもいいかもしれません。
アート思考のイラストレーションが席巻したのも「日グラ」のおかげかもしれません。
このコンペは1999年まで続きました。

谷口広樹さんはこの「日グラ」第4回の大賞受賞者です。
日比野克彦さんもこの前年大賞を受賞しています。
同窓であり1つ年下の日比野さんが先に受賞した事は谷口さんにとっても大きな出来事でした。

世の中は西欧に向いていました。
特にアメリカのカジュアルな文化は若者から絶大に支持を受けていました。

だからこそ谷口さんは元々好きだった東洋に目を向けたのです。
その方向は間違っていなかった。だからこそ大賞受賞だったのですから。

以来35年ほどの時間が過ぎていますが、今もぶれない谷口広樹の世界がある。

日本画の画材である顔彩で描かれた作品は日本の優しい色がある。

とはいえ当時20代だった若者が描いた絵には今とは違った若い力を感じます。
左の高北幸矢が持っている冊子は当時の図録。そして見えているページは受賞作品です。

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儘花ー谷口広樹「儘花」 [アート]

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谷口広樹さんは東京工芸大学で教鞭をとっていらっしゃいます。
ある時自分の作品の形だけ学生さんに渡し彩色するという課題を出されたのだそうです。
すると仕上がって来たものはどんな彩色をされていても自分の作品になってしまっていた。

自分の作品は形なのだろうかと。
それで今回は「形」だけを取り出すという作り方をしてみました。

それがこのモノクロのシルクスクリーン版画の作品です。

谷口作品は「色」だと思われがちです。本人でさえそう思っていたのですから、これは発見です。

シルクスクリーン版画にするというのも今まで無かったことです。

モノクロ作品もお楽しみいただけたら嬉しいです。

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凛とした健気ー谷口広樹「儘花」 [アート]

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谷口広樹さん、タイトルの付け方が絶妙です。

毎回このタイトルにやられます。
観る人の情緒をぐっとつかんでしまう。
だいたい個展のタイトル「儘花」からして素敵です。
「ママハナ」声に出してもなんだか嫋やか。

そしてこの絵に「凛とした健気」

実は谷口さん、文字もとってもこの絵にぴったりなビジュアルなんです。ずるいな。

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美しい滲みー谷口広樹「儘花」 [アート]

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花の絵なのですが、色の滲みに目がいってしまいます。

滲みを観ていると、「花」ということを忘れてしまいそうになります。
不思議な世界に迷い込んだような気がします。
花を宇宙に例える方がいらっしゃいますが、まさに美しい宇宙のような気さえしてきます。

残念ながら美しい滲みは写真には写りません。

是非会場に観に来ていただきたいと思います。

明日24日午後6時からギャラリートークをいたします。


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谷口広樹「儘花」ー初日 [アート]

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本日「谷口広樹ー儘花」初日です。

気儘に描いた花だから「儘花」
気儘はわがままではありません。自分の気持の赴くままに思いの丈描き尽くすことと私は解釈しました。

思いの丈描き尽くされた花々は美しく、まるで虫達が野の花に誘われるように心を奪われる。

11月24日(土)午後6時から谷口広樹さんによるギャラリートークです。(予約不要・入場無料)
在廊もこの日限りです。

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hiroko illustrathion「石ころ」ー最終日 [アート]

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「hiroko illustration展ー石ころ」は本日最終日です。(午後5時まで)
子供達の何気ない日常を観ていただけた事と思います。

次回は11月22日(木)から「谷口広樹展」です。
繊細な谷口ワールドをご覧ください。

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手の中にーhiroko illustration展「石ころ」 [アート]

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手の中にあるものは・・・。

一番大事な物は手の中に入れていたい。

誰にも見せたくない。
みんなに見せたい。

大事なものの存在をずっと手で感じていたい。

手の中のものは心の中のものと同じかもしれない。



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