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黄花コスモスー加藤鉦次絵画展 [アート]

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加藤鉦次さんは油絵の具とテンペラ絵の具を使って絵を描いています。混合技法と言います。

アーティストはいろいろな理由があってその画材に行きつくことが多い。
そもそも立体なのか平面なのか。それだって偶々どちらかに出会ってしまったということもありますが、相性ということは大事な理由です。

油絵の具もそれを選ぶ人選ばない人がいます。
油はご存知のように乾きにくい。それが待っていられない人。逆に乾く時間が考える時間になると言う人。匂いが苦手という人もいます。

加藤さんは乾く時間が大切な作家のようです。
今回の32点の作品、ほとんど同時進行なのだそうです。どの作品にも少しずつ手を入れて完成させていったと言います。

朝アトリエに入るとそれぞれの絵が「今日はこうしてね。ああしてね。」と語りかけてくるのだそうです。どの絵からも声がかかるので毎朝手を入れることがどっさりだそうです。

毎日の生活の中で作家だって人ですからいろいろな感情の中にいます。朝の散歩でもうじき咲きそうな花があれば、数日後には枯れてしまっている。絵は正直だと言われます。そんな些細な心の動きも持ったまま筆を入れていけば心の揺らめきさえ絵には現れます。それが加藤さんの絵の魅力なのかもしれません。

毎日ギャラリーでご自分の絵に対していると絵はこうしてほしいああしてほしいと作家に語りかけるのだろうか。
「ひとたび飾ってしまうと僕も鑑賞者になる。こんなふうに見えるんだとかこう描いていたのかとか、第三者になっている。」のでもう語りかけてこないのだそうです。

明日この絵はどう見えるのかも楽しみな展覧会です。

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