ローマングラスの時間ー花井正子展 [アート]
ローマ帝国の時代にその国の中で製造流通したガラス製品を「ローマングラス」と呼びます。2000年近く前のガラスです。興味のある方は調べてみてください。
2000年という時間はどんな時間なんだろうか。とてつもなくたくさんのことがあった。
それでも、その悠久の時間の中で今も変わらぬ人間の哀しみも喜びもあるのではないだろうかと花井正子さんは思う。突き詰めると変わってはいない人間の営みをこのガラスは見続けているのではないだろうか。
時代がかかった「ローマングラス」の肌を観ているとその哀しみや喜びを自らの絵に描き止めてみたい、と思う。
流れ行く時間と、変わらないもの・・・虚(キョ)