慈雨ー近藤美和個展 [アート]
ここ1、2年、モノクロの作品を「小さな絵の展覧会」や「クリスマス展」で発表することが多かった。手応えもあったのでこの個展をエントリーする際に、「モノクロ作品を中心に個展を展開しようかと思います」と近藤美和さんからのコメントがありました。結果的にはモノクロだけの構成にはなりませんでしたが、このシリーズはかなり大きな意味があったように思います。
ブルーグリーンを基調に美しい色をバランスよく描くのが近藤さんでした。本人は「色を使うのが苦手で、モノクロの絵を描くのは逃げなんじゃないかと長く封印してきました。」と。
イラストレーターとしてカラフルに作品を描けないのは良くないと綺麗な色を使うことを心がけて来たのだそうです。でもそろそろモノクロの封印を解いてもいいのではないかと描き始めたのだそうです。
色を削ぎ落とすということはいろいろな要素を集約することにも繋がります。
それまでの制作の姿勢もその中で見つめ直すことがあったのではないでしょうか。
モノクロ作品が近藤作品の新しいジャンルとして加わったのですね。
2019-04-07 18:18