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山口マオ新作展ー最終日 [アート]

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「山口マオ新作展」は本日最終日です。(午後5時まで)
個展は4、5年毎くらいのペースでお願いしていますので次回はまた数年後ということになります。
それでも「猫展」始めいくつかの展覧会には毎年出品していただけますのでお楽しみに。

世の中は昨日からゴールデンウィークに入っています。
プリズムのゴールデンウィークは「GW 3-SHOW 2019」です。
昨年もこの時期2、3日毎にメインウォールを作家毎に替えての展覧会でした。
今年は2日毎に3人の作家に6日間を飾っていただきます。

まずは4月30日(火)5月1日(水)を菅沼鉄王さんに。
5月2日(木)3日(金)を加藤鉦次さんに。
最後5月4日(土5日を音部訓子さんにお願いいたしました。

いずれの日も午前11時30分から午後5時までの営業です。
ゴールデンウィーク中なので少しゆったりですが、お許しください。

明るいカーテンー山口マオ新作展 [アート]

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山口マオさん、今回の個展は何かが違う。
カーテンにまで描いています。

昨日紹介した版木に彫った絵だったり、その前に紹介した彫らない木版画だったり。他にも板絵も。
絵のタッチにも今までと違った作品もありました。

サブタイトル「変わりゆく」にそのあたりの心境が込められているのかもしれません。

ところでこの「明るいカーテン」の展示にはとても悩みました。
マオさんからは作品が送られただけで、展示はおまかせだったのです。
カーテンをどうするのか白い壁に展示すると絵がぼけてしまうし・・・。
悩んでいたら前週の展覧会をしてくださった近藤美和さんが「階段のところがいいんじゃないですか」とアドヴァイスをくださいました。なるほど、これはいい。
ここに作品を展示したことは今までありませんでした。新鮮で効果的な展示になりました。

爽やかな初夏の風が吹いています。

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月の涙ー山口マオ新作展 [アート]

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「山口マオさんって女性?」ってよく質問されます。
「男性です。」「へえ!おいくつくらいの方?」「還暦になったばかり」「信じられない」
という会話何度交わしたかわかりません。

多くの観客にとっては若い女性の作者というイメージの作品のようです。
「マオ猫」は女子に「わにわに」は園児にうけますから、作家は女性であるはずと思われるんでしょうね。

今回のタイトル「山口マオ新作展」というように還暦を過ぎてもなお新しい表現を求める山口マオを見せたい。
この作品、版木を線彫りするという技法の作品。版画ではなく「木彫」。あえて版画ではない。
攻めてますね。

ちなみに、「どんな風貌の方?」もよく聞かれます。
「マオ猫似のキムタクみたいかなぁ」と答えるとだいたい「そんなヒトいるわけない」と一蹴されます。

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雨だれぼうやー山口マオ新作展 [アート]

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この作品エディションナンバーが[1/1]なんです。
なんと贅沢な版画・・・。

それにしても不思議なマチエール。

実は木版画ですが彫っていない木版画なのです。

彫らないってどういうこと?
木版画は版木を彫ってインクが乗るところと乗らないところを作って刷ることで成立するはずです。
ところがこの作品は彫っていない。
直接インクで描いてそれを紙に刷って色を乗せているのです。
だから1枚しか刷れない。1枚しか刷らなかったのではなくて、刷れなかったのです。

マチエールが不思議なのも、堀跡のエッジがないから木版画独特のクッキリ感ができない。

これも木版画、版木は使っているのだから。

そしてもう1つ、マオ猫の部分は手描きしているんだって。

マオさんの作品は自由に見えるけど、彼独特のルールの中で時々改正しながら制作しているんですね。

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わにわにのお出かけー山口マオ新作展 [アート]

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山口マオさんの代表的キャラクターはマオ猫です。40年近く前に生まれたマオ猫は今でも大人気です。

20年ほど前に「わにわに」シリーズの絵本が登場しそれが大人気になりました。「わにわに」も以来ずっとマオさんの代表的キャラクターになったのです。

「わにわに」の絵本は幼稚園や保育園の子供たちの為に描かれた絵本なので子供たちがファンなのです。

「わにわに」は決して可愛いビジュアルではありません。
性格としてのキャラクターはとってもかわいいということを子供たちはよく知っています。愛されているのですね。

そろそろ初代のファンが親世代になる頃です。マオ猫とは違った運命にありそうです。
すでに絵本は5冊も出版されています。まだまだ続くのではないでしょうか。
楽しみですね。


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黒い蝶を追ってー山口マオ新作展 [アート]

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昨日(前回)のブログで山口マオさんが木版画を「理詰めでの制作はそれはそれで面白い」というお話を書きました。

イラストレーションや絵本ではだいたい木版画でという注文が付くのだそうです。
その理由として木版画をイラストレーションの手段にしている作家がほぼ皆無だということと、マオさんは版画においてズレるのが嫌いなので線がシャープで印刷物にした時に綺麗に仕上がるということがあると言います。

「木版画で・・・」とばかり言われるとドローイングも描きたくなるのが人情で・・・。

展覧会の作品というのは作家の思い通り。つまり好きなように描いていい。
だから展覧会にはドローイング作品も並ぶということになるのです。

計画的に制作しなくていいのも、やっぱり楽しい。
細かい線もどんどん描いていい。
細かい線は版画では超絶技巧になってしまうけど、ドローイングならすいすい。

木版画の楽しさもドローイングの楽しさも知っているマオさんなのでした。

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猫町・風雅な通りー山口マオ新作展 [アート]

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木版画は理詰めの世界だと山口マオさんは言います。

昔のように絵師刷り師彫り師という分業制だった時代(今も分業している場合もありますが)ならともかく、今のように全部自分でという場合感性の赴くままにということはできないのです。

下絵に対して色数を決め、それに対して何版かに絵を分解していく。
あるいは色数版数を先に決めたとしたら下絵には自ずと制限がかかってきます。その中でどんな絵にするかを考えていく。
いずれにしても筆の動くままにという行き当たりばったりは許されない。

分業制だった時代だって、分業だった故に予算というか予めの世界で制作していかなければならないのが木版画だった。少なくとも制作の途中であんなモチーフも入れてみようなんていうことはできないこと。

その制限が面白くもあるのだが。

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絵本作家山口マオー山口マオ新作展 [アート]

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山口マオさんは絵本作家でもあります。
今回は12種類の絵本をご用意いたしました。

マオさんのファンになられた方々には絵本がきっかけだった方も大勢いらっしゃいます。
子供向けに描かれた絵本でも大人が十分楽しめる素敵な絵本ばかりです。

明日4月21日(日)午後3時まではマオさんが在廊いたします。
絵本をお買い上げのお客様にはサインも入れていただけます。
この日を逃しますとサインはいただけませんので、是非明日2時半までにお出かけください。

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山口マオギャラリートークー山口マオ新作展 [アート]

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「山口マオ新作展」のギャラリートークを明日4月20日(土)午後6時より開催いたします。

マオさんの制作の近況を含めたお話をしていただきます。
予約不要・入場無料ですのでみなさん是非お出かけください。

この他の在廊日は21日は午後3時頃までだけです。


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山口マオ新作展ー初日 [アート]

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山口マオさんとはもう25年ほどの付き合いになります。
長きにわたり時々の新作を目にできることはとても幸せなことです。

いつもは木版画メインになる作品構成ですが、今回は木版画とドローイングが半々くらいでしょうか。
木版画はまたいつか目にする日があるかもしれませんが、ドローイングは次お目にかかるということはなかなかないことです。

是非この機会にご覧いただけたらと思います。

マオさんは4月20日名古屋入りします。
当日は午後1時から木版画のワークショップ(4500円・要予約)午後6時からギャラリートークです。翌21日12時から3時頃まで在廊予定です。申し訳ありませんが、その他は在廊できません。


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