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魂迷神怪海謡ー水野加奈子日本画展 [アート]

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昨日、日本画の伝統的な絵の具は薄塗りにこそ魅力を発揮するのではないかという水野加奈子さんの思いをこのブログで書きました。今日の絵も薄塗りの良さが発揮されています。

モチーフは人魚です。人魚ですが羽衣を纏って。
水の透明感と羽衣の透明感。それはまさに人魚の透明感。
この透明感は薄塗りでなければ出せません。

美しい薄塗りのためには良質の絵の具が欠かせません。
日本画の絵の具と言えば、岩絵の具。
美しい青はラピスラズリ。緑はクジャク石。コーラルピンクは赤珊瑚。・・・。
・・・・お高いんです。

新岩絵の具というのもあって、色ガラスを砕いて作るのだそうです。天然岩絵の具より鮮やかな色もあったりします。これはお手頃なのですが、色がのびてくれなくて美しい薄塗りができない。

今回の水野さんはいい絵を描くために全部ではないけれど、天然岩絵の具を奮発しました。

羽衣の透け感。軽さ。羽衣の下の人魚の鱗の質感。手の水掻き。・・・。
何よりもその優しい存在感。

理想の絵を描くための水野加奈子の気迫を感じます。

作家在廊日
6/14(木)   終日
 15(金)   15:00~
16(土)   終日
 17(日)   終日(17:00終了)


紫陽花ー水野加奈子日本画展 [アート]

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武将や蛙など、なかなか個性的なモチーフを描く水野加奈子さんですがこんなオーソドックスな絵も描きます。

掛け軸に仕立てました。

本来の掛け軸より短いのは、現代の生活の中で床の間がなくても飾れるようにとの思いからです。

水野さんが学生の頃は日本画も厚塗りが流行っていました。だから当然のように厚塗りの絵を描いていたのですが、近頃岩絵の具は薄塗りの方が美しいのではないかと思うようになったのだそうです。大好きな紫陽花を薄塗りで描いてみる。厚く塗りそうになる気持を抑えて薄塗りで描いた紫陽花。

上品な軸装にしました。
床の間がなくても飾れる現代のための掛け軸です。

紫陽花の蛙はよく合う。・・・けれど蛙はいません(笑い)

作家在廊日
6/13(水)   16:00~
14(木)   終日
 15(金)   15:00~
16(土)   終日
 17(日)   終日(17:00終了)


細蟹波濤乱組討絵ー水野加奈子日本画展 [アート]

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武将好き蛙好きな水野加奈子さん、妖怪も好きなんです。
そんな画家いたなぁ。河鍋暁斎ね。それはさておき。

大好きな妖怪を名古屋山三郎さんと闘わせてしまいました。
細蟹、土蜘蛛の妖怪だそうです。

妖怪退治ということで、山三郎さんも迫力満点のモデルになってくださいました。

こういった劇画的な表現は月岡芳年や絵金といった江戸から幕末明治にかけての浮世絵大和絵の表現の流れでもあります。さきほどさておいた、河鍋暁斎もその1人でしたね。

日本画をちゃんと学んだ加奈子さんだからの表現なのかもしれません。




黒蛙大将出陣ー水野加奈子日本画展 [アート]

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水野加奈子さんは蛙好き武将好き、だからこんな作品ができました。

以前織田信長をテーマにした展覧会に出品する際、「織田信長に会ったことないし、どうしようかなぁと思った時に大好きな蛙にしちゃえ」ってことで蛙武将が生まれたんだそうです。

蛙武将をよりかっこ良く描きたかったから、本来戦国時代にはなかった装飾的で豪華な甲冑を蛙に着せました。この甲冑は平安後期の割合平和な時代に様式。本当に闘うのだったら装飾は少ない方がいい。質実剛健が戦国時代にはふさわしい。それでは絵的に素敵じゃない。加奈子好みはこれだったんですね。

さああまだまだ蛙は続きますが、今日はこの1枚。

作家在廊日
6/13(水)   16:00~
14(木)   終日
 15(金)   15:00~
16(土)   終日
 17(日)   終日(17:00終了)

綺羅異性装大蛇退治之図ー水野加奈子日本画展 [アート]

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水野加奈子さんは武将ものが大好きです。

そこで今彼女が注目しているのが「ナゴヤ座」。名古屋円頓寺にあるカブキカフェ。
そこの座長名古屋山三郎さんを描きました。

ナゴヤ座の演し物などをモチーフに山三郎さんとポーズや表情を作り上げこのシリーズはできました。
「こういうシーンを」という提案に対して実際のお芝居ではとらない見えの切り方を考えてくれたりしたそうです。

この絵は全体に男臭い会場になりそうだったのであえて山三郎さんに女装していただき華やかな絵に仕上げたとか。

このシリーズはもうより良いものを作り上げたいというアーティスト同志のコラボレーションです。

ナゴヤ座について知りたい方は
http://nagoya-za.com
をご覧ください。

明日6月9日ギャラリートークー水野加奈子日本画展 [アート]

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水野加奈子さんはなぜ蛙を描くのでしょうか。なぜ役者絵を描くのでしょうか。そもそもなぜ日本画を選んだのか。たくさんのなぜが展覧会を観ていると湧いてきます。

そんな疑問は明日(6月9日)のギャラリートークで解決させましょう。
午後4時から5時の予定ですがもっと早く終わるか遅くなるかはその時次第です。
予約はいりませんので気軽にご参加ください。参加費もいりません。
質問タイムも設けますので何でも聞いてみてください。

たくさんのお出でをお待ちしています。

水野加奈子日本画展ー初日 [アート]

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日本画とはどういう絵のことを言うのか。
調べてみると、洋画に対してのくくりで岩絵の具や墨を使って絹地や和紙に描くもの、と。

答えとしては甚だ物足りなく説得力がない。

まあしかし、日本独特の絵の具や伝統的な墨を使い絹や和紙に描きながら時代とともに進化変化と重ねてきたものという捉え方で間違っていなかろうと思う。
その中で琳派の流れや水墨画の流れなどもあり、洋画的表現も・・・。

水野加奈子さんは日本画家。
岩絵の具を使い日本独特の技法を駆使し・・・。
しかし、どんなに伝統云云といったところで画家にとって何が描きたいのかが最も重要な問題で、水野さんにとって描きたかったのは蛙だったり名古屋山三郎だったりなのだ。
そこここに見て取れる伝統技法は日本画独特の美しさがある。

蛙と役者。
彼女を捉えたものは何だったのか。
10日間で皆さんにお伝えできたらと思ってのスタートです。

在廊日
6/7(木)   16:00~
8(金)   不在
 9(土)   在廊(午後4時よりギャラリートーク)
10(日)   在廊
11(月)   未定
 13(水)   在廊時間未定
 14(木)   在廊時間未定
 15(金)   在廊時間未定
16(土)   在廊
 17(日)   在廊
*未定はわかり次第お伝えします。

Fashion Crossroad 2018 春夏ー最終日 [アート]

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「Fashion Crossroad 2018 春夏」本日最終日です。(午後5時まで)

次回は6月7日(木)から「水野加奈子日本画展」です。
9日(土)午後4時からギャラリートークもあります。
是非お出かけください。

GokiーFashion Crossroads 2018春夏 [アート]

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Gokiの2018春夏は断然水玉に人気集中です。

水玉=かわいい

大人だって可愛いのが好き。
大人だって可愛くいたい。
大人だからきちんとかっこよく、ばかりでは疲れるのだ。
だけどただ可愛いだけの子供っぽさはイヤ。

そんな大人の女性を満足させてくれたのがGokiのなかの「lumy fericia」

水玉だけど可愛くないかっこ良く渋い色目が憎いね。

溝渕美穂ーFashion Crossroad2018春夏 [アート]

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小さなアクセサリーを作り続けている溝渕美穂さん。
本業はイラストレーター。

そのイラストレーションのテイストが詰まっているアクセサリー。それでいてこんなに洋服とマッチしている。これがこの作品の魅力です。

色も形も大きさも控えめなので、ついつい出番が増えてしまいます。

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