SSブログ

エンゼルトランペットー加藤鉦次絵画展 [アート]

IMG_2481.jpeg

加藤鉦次さんが花を通してその周りの空気感を描いていると再三紹介してきましたが、そこに花の存在感がないというわけではありません。

エンゼルトランペットは近頃ではよく目にする花ですが、決して古来から日本にある花ではありません。調べてみてもいつ頃からこんなに一般的になったのかはわかりませんでしたが、熱帯の高地が原産のようです。これほどまでに日本に根付いたということは植物としての繁殖力があるということなのかと思います。つまり生きる力が強いということ。それが加藤さんの絵に影響しない訳はありません。

温室や農地に繁茂するこの花は豊かな自然の力をたっぷり吸収して生命力を見せてくれます。
異国の地で力強く生きる花のたくましさもこの絵の魅力だと思うのです。

共通テーマ:アート

カンナー加藤鉦次絵画展 [アート]

IMG_2479.jpeg

「加藤さん、花描かれるんですねぇ」と会場に入って第一声そう言われる方は多くいます。

確かに加藤鉦次さんが花を描いてたことはほとんどありません。

ただ数年前に1点だけ描いていたんです。
その時の個展にあった1点のカンナにプリズムのオーナーは魅せられました。

それ以来「加藤さん、花の絵で個展しましょう。」のラブコール。

今回はやっと実現したのです。

加藤さんの「花の絵」ですから、それは花であって花ではない。
花の向こうの空気、花の周りの風、花が醸す湿度。

今回もカンナがあります。
花そのものではない加藤さんの花。

何度も見ていると別の物が見えてきます。あと4日。もう一度観に来てください。

共通テーマ:アート

ケシー加藤鉦次絵画展 [アート]

IMG_2476.jpeg

ケシの花が今回の展覧会ではたくさん描かれています。

この場所にたくさん咲いていたという事実もさることながら、ケシが加藤鉦次さんの心に何かを残していったからこそのモチーフなのだと思います。

色でしょうか。それとも花の質感でしょうか。いずれにしてもその存在は大きい。
「花の向こうにある空気感や風が描きたかった」とおっしゃるのですから。

かすかな風でも揺れるケシの花がとても気になります。

共通テーマ:アート

黄花コスモスー加藤鉦次絵画展 [アート]

IMG_2466.jpeg

加藤鉦次さんは油絵の具とテンペラ絵の具を使って絵を描いています。混合技法と言います。

アーティストはいろいろな理由があってその画材に行きつくことが多い。
そもそも立体なのか平面なのか。それだって偶々どちらかに出会ってしまったということもありますが、相性ということは大事な理由です。

油絵の具もそれを選ぶ人選ばない人がいます。
油はご存知のように乾きにくい。それが待っていられない人。逆に乾く時間が考える時間になると言う人。匂いが苦手という人もいます。

加藤さんは乾く時間が大切な作家のようです。
今回の32点の作品、ほとんど同時進行なのだそうです。どの作品にも少しずつ手を入れて完成させていったと言います。

朝アトリエに入るとそれぞれの絵が「今日はこうしてね。ああしてね。」と語りかけてくるのだそうです。どの絵からも声がかかるので毎朝手を入れることがどっさりだそうです。

毎日の生活の中で作家だって人ですからいろいろな感情の中にいます。朝の散歩でもうじき咲きそうな花があれば、数日後には枯れてしまっている。絵は正直だと言われます。そんな些細な心の動きも持ったまま筆を入れていけば心の揺らめきさえ絵には現れます。それが加藤さんの絵の魅力なのかもしれません。

毎日ギャラリーでご自分の絵に対していると絵はこうしてほしいああしてほしいと作家に語りかけるのだろうか。
「ひとたび飾ってしまうと僕も鑑賞者になる。こんなふうに見えるんだとかこう描いていたのかとか、第三者になっている。」のでもう語りかけてこないのだそうです。

明日この絵はどう見えるのかも楽しみな展覧会です。

共通テーマ:アート

アマリリスー加藤鉦次絵画展 [アート]

IMG_2464.jpeg

今回の加藤鉦次さんの個展では花が真ん中に描かれている構図がとても多い。
それで「今回は花がテーマなんですね」とみなさんおっしゃいます。
それはとても素直な観方です。

それでもその花を一生懸命追おうとすると、なんだかちゃんと見えない。
せっかく花を描いているのならもっとはっきり描けばいいのにとさえ思ってしまう。

一方「花を描かれたのですね」と言われた加藤さんは「なんだか気恥ずかしい」と。
「花を描いているようでその向こうの何か。空気だったり風だったりを描いているんです。だから花を描いていない訳ではないけれど、花かと言われると不思議な気持になるんです。」と。

元々散歩の途中の花が美しいと思って描き始めたのに、その向こうの何かに夢中になってしまっているのだそうです。
そう思って過去を振り返ってみると「祭」や「からくり人形」を描いている時でもその向こうを描いていたことに気がつくと言います。

時間や空気の流れや揺らぎ。
それがゆっくりと見る側に近づいてくるように思う。

共通テーマ:アート

ギャラリートークで語られたことー加藤鉦次絵画展 [アート]

IMG_2458.jpeg

本日、加藤鉦次さんのギャラリートークがありました。

油絵とテンペラの混合技法のこと。
モチーフのこと。
画家としての苦悩の時代のこと。

など、興味深いお話を1時間。
明日以降、少しずつブログに紹介したいと思います。

共通テーマ:アート

サンスベリアー加藤鉦次絵画展 [アート]

IMG_2455.jpeg

加藤鉦次さんにとってモチーフとなった温室はどんな存在なのでしょうか。

その温室はとても古くて最新のもののように塩ビなどでできているのではなく、ガラス張りなのだそうです。台風や大風が吹くとガラスが割れてしまうこともありいつまでそこにあるのかもわからないほどだと言います。

だからこそ加藤さんの心は温室に引き寄せられる。
しかもそこには四季折々の花が咲く。朽ちかけた2棟の温室の中で外で生命力を誇る植物。

明日のギャラリートークで何が語られるのか興味深い。

*13日(土)午後3時から(入場無料・予約不要)



共通テーマ:アート

1月13日ギャラリートークを開催しますー加藤鉦次絵画展 [アート]

IMG_2453.jpeg

明後日1月13日午後3時から加藤鉦次氏のギャラリートークを開催いたします。

それぞれの作品に対する思いから技法までいろいろな話をしてくださいます。もちろんみなさんからの質問にもお答えいただきますのでお出かけください。

予約不要、入場無料です。

*明日12日朝8時10分から東海ラジオにてインタヴューが放送されます。こちらもお楽しみに。

共通テーマ:アート

新聞に掲載されましたー加藤鉦次絵画展 [アート]

IMG_2451.jpeg

昨日の中日新聞朝刊名古屋版に加藤鉦次さんの個展の様子が掲載されました。
加藤さんのお住まいのある海部地区での掲載はありませんので、ここに紹介させていただきます。

記者さんの目を通しての作品と皆さんの目はきっと少しずつ違うはずです。そんなところも心に置いてみていただくのも一興かと思います。

明日は東海ラジオの取材も予定されています。詳しくは明日以降お知らせいたします。

共通テーマ:アート

ケシー加藤鉦次絵画展 [アート]

IMG_2448.jpeg

「ケシ」
DMに使われた絵です。

この絵だけでなく加藤鉦次さんの絵の実物は写真と同じようには見えません。
もっと言うと、見る瞬間瞬間ですっと違って見えてくるのです。
実に不思議な絵です。

これは私だけなのかと思ったら、当の加藤さんでさえちょっとしたことで見え方=見える物が違うとおっしゃいます。

時空の揺らぎ。心の揺らぎ。
本当の答えは会期中に見つからないかもしれませんが、少しずつ探っていきたいと思います。

加藤鉦次さんは会期中ほとんど在廊していますが、水曜日はお仕事の関係で在廊で来ません。明日10日と17日以外は在廊予定ですから是非ご本人に会いに来てください。

共通テーマ:アート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

にほんブログ村 美術ブログ 画廊・美術ギャラリーへ
にほんブログ村